弊社名古屋工場所属社員の宮田氏インタビューが掲載されました(2020年6月4日号alternativaフリーペーパー)
原文の記事はポルトガル語で記載。以下が翻訳内容。
【内容概要】
産業4.0
人類の歴史的な産業プロセスは力学、電気、自動化という3つの革命を通過してきました。
しかし、今は第4革命の時代、 それはいわゆる産業4.0と言えるものであり、非常に簡単に言えば「スマートファクトリー」、つまりその産業プロセス全体には、ハイテクデータベース、AI、IoTに接続された機器の統合が含まれます。
遠い話題のように聞こえますが、特に日本では、これらは何らかの形ですべての人の働き方に影響してきます。
このテーマをよりよく理解する為には、私たちは2012年にさかのぼる必要があります。
産業4.0という用語は、産業をコンピュータ化しようとした時代にドイツ政府によって作られたものであり、この表現は、世界最大級のハノーバーでのビジネスフェアで最初に発表されました。
ブラジルの大学で情報科学学部を卒業し、現在は生産システムの改善と機械による自動化の技術者として働いている宮田アンデルソンの場合と同様に、日本にいる一部のブラジル人はこの主題に非常に関係しています。
宮田によれば、ドイツが産業4.0の計画を発表したとき、この提案は革新的であると考えられ、大企業の注目を集めたといいます。
そして、ある意味この考えは現在では他の国でも議論されていると彼は指摘します。
その機能とは?
産業4.0では、工場での特定の部品または製品を、完全に統合された生産ラインで、部品購入時の入力から、それを使った製造および出荷まで、人の干渉を最小限にします。「そして、それは自動車産業が、その先頭を行っています」と宮田は説明します。
「会社の全ての生産ラインは中央サーバーと統合されているため、生産ラインに問題がある場合、AIは何が起こっているのかを検出し、状況が解決されるまでリアルタイムで生産ラインを別のものに変更します」と宮田は説明します。
つまり、企業の一部の機能は存在しなくなります。「産業4.0では、レポートの発行、生産データを収集する役割はマシンが担当するため専任の担当者がいる場合は、別の部署に転属される可能性があります」と宮田は付け加えます。
労働者は?
しかし、現在の企業をこの第4革命の概念で変革するにはコストがかかるため、すべてがこの新しい現実に適応するまでには時間がかかると考えられます。その為、それまでには多くの人々がすでに地平線上にある未来に慣れることが必要です。
「しかし、各企業のルールに従って自律性の程度にも依存します」と、産業4.0における人的干渉の多寡に言及して、宮田は付け加えます。
知識
実際に、人々は4.0の業界に適合するために企業が必要とする特定のスキルに合わせる必要があるでしょう。「専門家は、プログラミング、ロボット工学、主要なプログラミング言語、電子工学、電気、メカトロニクスの知識を持っていることが一般的になるでしょう」と宮田は説明します。将来の労働者がこれらの分野で技術的な知識を持つことを必要とする業界はすでにあり、そして、将来的には反復的な仕事はもはや人々によって行われなくなるでしょう。
しかし、宮田は他にも考慮すべき点があると警告しています。
その企業で成功するには、従業員はチームワークで働く方法を学び、社交的で問題を解決する必要があります。「さらに、生産の改善を目指す“改善システム”をマスターする必要があります。また、テクノロジーは常に更新されているため、常に勉強して順応していく必要があります。」
この新しい波の影響は産業だけでなく、他の分野にも影響を及ぼすでしょう。
しかし宮田は、人間の干渉から遠ざけられ、すべてのプロセスが自動化されても、手作業はまだ必要になると考えます。
彼は繰り返します「機械が動いても、まだ誰かの特別なタッチを必要とするでしょう」。
*ALTERNATIVA雑誌、2020年6月度